佐野満「えっ?強くてニューゲーム?」
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413:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:28:49.81 ID:Nkr8DRMT0
「では、ミラーワールドに貴方達兄妹はある程度干渉できる」

「例えば、ミラーモンスターを創造し、それを使役したり」

「時間を巻き戻す等の主催者権限を持つ存在」

「そう言う前提で、私は貴女方を認識すればいいんですか?」

「はい。私達は人の輪から外れたイレギュラーな存在です」

 優衣の言葉にようやく得心がいった香川は、かねてから聞こうと思って

いたいくつかの質問事項を優衣にぶつけ始めた。

「神崎さん。いくつか答えて欲しい事があります」

「まず一つ、ミラーワールドには魂と肉体の概念はありますか?」

「あります。けど、ミラーワールドは一種の虚構世界です」

「現実世界に干渉は出来るけど、いずれその影響はなくなります」

「つまり、ミラーワールドの住人は現実世界に永遠に留まれない」

「はい。現実世界の人がミラーワールドに長く留まれないのと同じです」

「次に、城戸真一はどうしてミラーワールドの住人になれたのですか?」

「私が兄に頼んで彼をミラーワールドの住人にしました」

 本当に唐突に明かされた城戸真一というミラーワールドの住人の過去。

 真司は驚きと困惑を未だどこにぶつければ良いのか途方に暮れていたものの、

優衣の口から明かされる真一の最後を黙って聞き届ける事にした。 

「真司君、子供の時に公園である女の子に出会った事を覚えてる?」

「えっと...確か、俺が小学生だった時だよな?曇りの日だろ」

「うん。その時の私が死んじゃった神崎優衣だったの」

「だけどさ、確かに俺は過去に優衣ちゃんと出会ったかも知れない」

「けど、だったら兄貴は?兄貴はその...いつ君と出会ったんだよ?」

「俺が君から赤い龍の絵を貰った後に兄貴と出会ったのか?」

「うん。ちっちゃい頃の真司君と真一君はそっくりだったから...」

「鏡の私と本当の私が融合した後に、私は真一君に出会ったの」



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