384:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:39:40.28 ID:JcVHvI7Q0
〜〜
「お前、また来たのか...」
呆れたように呟く仲村だったが、その隣では香川が驚いたように
その口をぽかんと開けていた。
「なんだ、お前の仲間ってあれか?あの黒ずくめの兄ちゃんだろ」
「そう!ソイツだよ。なぁ、どこで会ったんだ?」
「電話しても連絡が取れなくて心配で心配で...」
どこか無理をしているような真司の状態にいつもは無愛想な仲村も
今回ばかりは邪険にすることなく、真司を空いている椅子に座らせ、
冷蔵庫の中にある缶ジュースを真司に勧め、話の先を促した。
「まぁ、落ち着いて話を聞かせてくれ」
「俺達も今忙しいんだ」
500mlの缶ジュースに口をつけた真司は、意を決したようにゆっくりと
その口を開き、今まで自分達の身の回りで起きた出来事を語り始めた。
「....という訳なんだよ」
「そうか。大体分かった」
真司の話が一段落付いたところで、仲村は自分の頭の中でこれまで
真司とその仲間が遭遇してきた事態をまとめていた。
まず浅倉を倒す少し前に、真司の仲間である秋山蓮がミラーモンスターに
葬り去られた自らの新しい契約獣を探す為、仲間と共に自然公園へと赴き、
鳳凰型モンスターであるガルドミラージュの再契約に成功したこと。
そして、浅倉を倒したその直後あたりに秋山蓮の恋人が病気で死に、
同じ日に真司の仲間である手塚海之が消息不明になり、その二週間後、
仲村にとってはつい昨日の話だが、秋山蓮が行方不明になってしまい、
真司はいなくなってしまった二人の仲間の行方を捜し続けているという
内容だった。
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