379:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:36:48.36 ID:JcVHvI7Q0
第二十五話 最後の一人
〜401研究室〜
「では、これより我々の次の目標を発表します」
東條の死亡から一週間後、香川英行は仲村創と佐野満を招集し、次なる
指令を開口一番発令した。
「我々が次に倒すのは、仮面ライダーオーディン及びリュウガです」
「...」
満も仲村も厳かな面持ちで香川の言葉に耳を傾けている。
当然だ。現時点で未だに生存しているライダーの実力とカードの内訳は
既に殆ど知られている。
浅倉の死後、目下の脅威は北岡秀一と城戸真司だったが、北岡秀一は
神崎士郎の謀略で命を落とし、城戸真司は今の所非戦を貫き続けている為、
消去法とは言え、オーディンとリュウガを香川が選択するのは当然だった。
オーディンに対して決定的な一撃を与えられる術を香川英行は現時点では
所持していない。虎の子のコールサモンも契約していたサイコローグの
爆散と同時に消滅してしまった。
しかし、この三人であれば未だに未知数の実力を誇るリュウガを葬るのは
容易いと香川が考えるのは無理からぬ事でもあった。
「先生、オーディンとリュウガはどんなライダーなんですか?」
「そうですね。今、そのライダーの画像を印刷します」
自分のパソコンのフォルダの一つから過去のミラーワールドで交戦した
オーディンとリュウガの画像を香川は二部コピーした。
香川から渡されたコピーを受け取り、未だ対戦した事のないライダーの
画像をしげしげと見つめた満はなにやら深く考えこむような素振りをした。
「佐野君?」
「ああ、すいません」
「それで?先生はいつこのライダー達と交戦したんですか?」
「佐野君が仲間になる一ヶ月半前ですよ。丁度半年前です」
オーディンとリュウガの手の内を知らない満に香川と仲村は自分達が
知りうる範囲でオーディンとリュウガの情報を満に教え始めた。
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