372:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:32:10.81 ID:JcVHvI7Q0
第二十四話 遺志と意地
「北岡秀一は、ライダーバトルから脱落した」
「嘘だ...そんなの...嘘だ...」
秀一がオーディンによって葬られた翌日、神崎士郎は主の帰還を待つ
由良五郎の元に現れ、残酷極まりない真実を伝えた。
秀一に全幅の信頼を置く吾郎にとって、その死は到底信じられること
ではなかった。
「なんで!なんで先生が死んだんですか?!相手は、相手は誰なんだ!」
「北岡が戦っていたのはライアだ。先に仕掛けたのは北岡だった」
「....先生は、どう戦って...死んで行ったんですか?」
「これを見ろ」
ガックリと膝を落し項垂れている吾郎を促した神崎士郎は、秀一の
事務所にある大型テレビに自らの手をかざし、ゾルダとライアの戦いの
様子を写しだしたのだった。
どこかの廃校で戦っている二人のライダーは一進一退の攻防の末、
ライアがゾルダのガードベントごとファイナルベントを直撃させた事で
一応の決着を迎えようとしていた。
しかし...
「なっ!?」
あろうことかライアがゾルダの肩を支え、戦いを止めて現実世界に帰還
しようとしたとき、二人のライダーが姿を現した。
黒い龍騎とオーディンによく似た緑色のライダーだ。
そして、その二人のライダーは身動きの取れないライアとゾルダに対して
ファイナルベントを直撃させ、あっという間に葬り去ったのだった。
「嘘、だろ....」
「これが真実だ。龍騎とミラージュ、緑色のライダーがお前の主を殺した」
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