370:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:30:47.00 ID:JcVHvI7Q0
「キュウウウウウウウ!!!!」
それは、大切な契約主を最後まで守り切ろうとする契約獣の意地だった。
最後の力を振り絞り、地上にライアとゾルダを降ろしたエグゾダイバーは
力尽き、その姿を消した。
「北岡!これを使え!」
サバイブの強化変身が尽きる前の僅かな刹那にライアはゾルダに一枚の
カードを託した。
「Return vent」
ライアから託されたカードをバイザーにベントインしたゾルダは
自らのバイザーから現れたあるカードに目を丸くした。
「OK!やるじゃないの!」
一度使ったカードを再度使用できるリターンベントの効力により、
ゾルダの手元には疾風のサバイブのカードが現れた。
「そろそろ反撃といきますk...」
だが、北岡秀一が逆転の一手を打つことは二度となかった。
「Time vent」
地上にいた全ての分身を葬ったオーディンは動じることなく、自らの
切り札であるタイムベントのカードを使い、時を巻き戻す。
そして、時は巻き戻り、鰭を切り裂かれたエグゾダイバーが校庭に
ライアとゾルダを下ろす瞬間にオーディンはその姿を現した。
エグゾダイバーが戦闘不可能になったことにより、サバイブの変身が
解除されたライアに、戦う術はもう残されていなかった。
「くそっ...ここまでか」
「いや!まだだ!」
命運尽きた二人のライダーの最後の悪足掻きすら届かない圧倒的な力。
それほどまでに、サバイブ〜無限〜の持つ力は凄まじかった。
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