佐野満「えっ?強くてニューゲーム?」
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360:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:25:43.35 ID:JcVHvI7Q0
第二十三話 エンド・オブ・ワールド

 神崎士郎から送られた今回のバトルフィールドの情報を瞬時に理解した

ゾルダは迷う事なく校舎側へと猛然と駆け出していった。

 ライアとは二度交戦したが、まともに戦えばまず負けないという自信が

秀一にはあった。それに今は運の良い事に自分の病気の症状が出ていない。

(神崎のお膳立てにも感謝しなきゃ。と、言いたい所なんだけど...) 

(壮大なバトルを演出したい愉快犯ってガラでもないだろうに)
 
 神崎士郎が校舎内の窓ガラスを全て割った事が腑に落ちない。

 陰気くさい顔でいつも大したことない事を深刻に受け止めすぎている

モテない男がそうそう無意味な事をするわけがない。 

(ってことは...手塚の奴になにか戦局をひっくり返す手があるって事か)
 
 聡明な頭をフル回転したゾルダは躊躇う事なく、アドベントのカードを

デッキから引き抜き、バイザーにベントインする。

「Advent」

 地響きを立て、巨大な巨人がゾルダの隣に召喚された。

 鋼の巨人マグナギガ、AP6000の巨大な人機型の固定砲台はその赤い

瞳で今回の獲物に照準を合わせた。

 自分と正反対の校舎を覆うバリアの境界にライアは立っている。

 この距離ならギガランチャーで充分だろうと判断したマグナギガは

重厚な音を立てながら、その重い巨腕を持ち上げ、ライアへと照準を

合わせた。

「違う。ミサイルを発射しろ。マグナギガ」

 契約主のゾルダの言葉に不満げな唸り声を上げたマグナギガだが、

どのみちミサイルの方が当たりやすいかと思い直し、自らの胸を開き、

隠し持っていた大量のミサイルをライアに向けて一斉に放った。

 自動追尾ミサイルが校舎裏に逃げ込もうとするライアへと襲いかかる。

「くっ!」

「Advent」

 爆炎の中から空飛ぶ赤いエイ型モンスターに乗るライアの姿を見つけた

ゾルダは相手が自らの策に嵌まった事に喜んだ。


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