佐野満「えっ?強くてニューゲーム?」
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358:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:24:42.93 ID:JcVHvI7Q0
「あっ!優衣ちゃ...」

 蓮のことが心配になってその後をつけてきた城戸真司と手塚海之は

涙で顔をグシャグシャにした優衣を見て、蓮の恋人が死んでしまった事を

悟ってしまった。

「真司君...ごめん。私のせいで、恵里さんが」

「そんな!優衣ちゃんは悪くないよ!悪いのは神崎の奴なんだ!」

「な!そうだよな手塚?」

「ああ。城戸の言う通りだ。だが、今は蓮をそっとしておいてくれ」

「城戸、先に二人で花鶏に帰っていてくれ」

「俺は蓮が心配だからここに残る」

「分かった。じゃあ頼んだ」

 蓮のいる病室まで感情だけで突っ走りそうな真司に優衣を花鶏に送る

ように頼んだ手塚は、背後に現れた神崎士郎に語りかける。

「お前のせいで多くの人が悲しんでいるぞ、神崎」

「そんなことは関係ない。死んだ恋人を蘇らせたければ勝てば良い」

 相変わらず胸くそが悪くなる台詞を吐いた神崎士郎は、背中を振るわせ

必死に涙を堪える妹を気遣うような視線を見せた後、単刀直入に用件を

告げた。

「戦え。お前が戦う相手は既に待機している」

「断る。俺を連れ出した後に蓮にお前のペットを襲わせるんだろう?」

「戦いを放棄するならそうするまでだ」

「交換条件だ。俺が戦っている間、蓮には手を出さないと誓え」 

「良いだろう。ならこちらの条件にも従って貰おう」

「臨むところだ」

 病院の待合席から立ち上がった手塚海之は神崎士郎の後ろを歩く。

 一分も歩かないうちに神崎士郎は二階に続く階段に付いている大きな

鏡の前で足を止めた。

「変身しろ。この鏡の向こうに今回お前が戦う戦場がある」

「随分とサービスが良いんだな」

「ああ。ライダーバトルが順調に進んでいる証拠でもある」

 鏡の中に姿を消した神崎士郎に続き、手塚海之もデッキを取り出し

鏡に掲げた。

「変身!」

 Vバックルに装填されたデッキが装甲を展開し、装着者の全身を覆う。

 ライアに変身した手塚は意を決してミラーワールドへと飛び込んだ。




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