33:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 00:11:18.05 ID:WOJJWRsc0
取調室
「さぁ吐け!お前が犯人なんだろう?!」
「違う!俺は誰も殺してなんかいないんだ!」
昨日まで働いていた仲間の安否を確かめようと軽率に動いた満は、
代償として重要参考人として、警察署で激しい取調を受けていた。
警察も遺体のない迷宮入り事件の犯人として、昨日深夜に居なくなった、
正確にはミラーモンスターに食べられてしまった人間の唯一の生存者として
アリバイのない容疑者からの自白を取ろうとするのは当然の帰結だった。
既に三時間にも渡る尋問により、満の心はすり減っていった。
「答えろ!お前が殺した従業員達をどこに隠した!」
「知らないよ!だから言ってるだろう?!俺は誰も殺してないって」
「嘘をつけ!じゃあなんであの時監督のロッカーって言ったんだ?」
「お前が何か知っていることは確かなんだ!」
知っているもなにも、あの夜に従業員達を襲った犯人は全て知っている。
ただ、そいつらが人にあらざる怪物だと言うことが自分の状況を
とんでもないところにまで追い詰めているのだ。
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