321:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 12:12:37.58 ID:DSAJ+Ylu0
「Advent」
万事休すか。
地面に波打ち浮かび上がる鏡面から、ウロボロスの如き蛇身と化した
烈火王蛇ベノヴァイパーが王蛇サバイブの傍らに召喚された。
絡みつくようなその巨躯に禍々しい赤と紫の極彩色と炎を纏った巨大な
双頭のコブラは新たな力を得た歓喜の叫びを上げようとその大きな口を開き、
全てを溶かす万物熔解の黒炎弾を放とうとした。
「Confine vent」
次の瞬間、脅威のアドベントモンスターはその姿を一瞬のうちにまるで
神隠しに遭ったかのように、忽然とその姿を消してしまったのだった。
当然、ベノヴァイパーの攻撃は不発に終わる。
「どういう...ことだ?」
「こういう、ことさ!」
「Advent!」
この場にいないライダーの声が再び聞こえた時、炎の障壁が陽炎のように
揺らぎ、あり得ない乱入者が姿を現したのだった。
「東條!貴様ァアアアアアアア!」
アドベントで呼び出したメタルゲラスの背中に隠れ、灼熱の防壁を
突破して香川の窮地に駆けつけたのは仮面ライダータイガだった。
「東條君...なぜ...」
メタルゲラスが猛然と雄叫びを上げながら、王蛇サバイブの分身達に
単騎で突っ込んでいく。
タイガも瞬く間に分身を片付け、先程の攻撃で傷つき、立てない程に
消耗したオルタナティブを抱きかかえ、王蛇の攻撃が届かない地下通路の
端へと回避した上で、その毒牙から仲間を守るように立ちはだかる。
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