314:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 12:06:35.31 ID:DSAJ+Ylu0
〜力の差を埋める『』〜
神崎士郎の奥の手を得た浅倉威との圧倒的な実力差を敏感に感じ取った
香川英行は活動限界時間の迫るタイガに撤退を命じた。
状況は浅倉威に傾きつつあった。
神崎士郎から渡された強化カードを受け取らないライダーがいたとは
想定外にも程がある。
しかも、予め量産型オルタナティブにセットしていた位置情報及び
生存確認システムが王蛇の強化と同時に全てロストしてしまったのだ。
これ以上、東條を危険に晒すわけにはいかない。
故に、香川英行は東條を逃がす為の血路を開く覚悟を決めた。
「東條君!逃げるんだ!」
「何でですか!先生」
「あれはもう君の手には負えない!オルタナティブを率いて撤退しなさい」
「嫌です!先生は僕に言いました!一緒に戦おうって!」
たとえ浅倉威と差し違えてでも、香川の命は守り抜かなければならない。
英雄にはなれなくても、英雄の盾になって死ぬことなら...それが浅倉の
魔手から大切な人を守る唯一の手段であれば、東條悟は躊躇うことなく
命を捧げられる。
「覚悟はもう決めている!カードだってまだ残って...」
「私には責任がある!君をこの戦いに巻き込んだ責任がある!」
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