301:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 11:54:21.93 ID:DSAJ+Ylu0
「Strike vent!」
雲の中から姿を現した深紅のドラゴンが満めがけて避けようがない
豪火球を吐き出したのだった。
「ッ!!アビスハンマー!俺を守れ!」
そう言うなり、アビスハンマーの体を盾にしたアビスは背中から
アスファルトの地面に倒れ込み、アビスハンマーが逃げ出さないように
その両脇から手を入れて雁字搦めにして最低限のダメージだけで
切り抜けることを選択した。
豪雨のように降り注ぐ火の玉は槍のように次々に地面に突き刺さり、
狙い誤ることなくアビスやアビスハンマーの体にも突き刺さった。
「ぐああっ!」
豪火球を真正面から3発受けたアビスハンマーがあっけなく消滅する。
(誰だ!誰なんだ!)
一言では言い切れない間柄の契約獣の片割れがいなくなったことに
傷つきながらも、ドラグレッダーによる空からの爆撃がようやく終わりを
迎えた。
よろよろと立ち上がった満は、まるでゾルダを庇うような龍騎の攻撃の
仕方に違和感を感じながらも、姿の見えない敵からの再びの来襲に備え、
撤退を選ぶ。
(やばい...このままいけば作戦が全部ぶち壊されるかも知れない)
元々この作戦は、香川陣営の四人と、浅倉と北岡とその手下の三人以外の
ライダーの介入は想定されていない前提で成立している。
香川と東條のツートップが浅倉に後れを取るとは思えないが、その二人の
思考の外から相手が乱入してしまえば、当然戦況はひっくり返ってしまう。
ここに残って八人目のライダーと戦うか、それともゾルダを殺して、
香川と東條の加勢に向かうのか?迷う時間はもう殆どない。
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