285:名無しNIPPER
2017/04/30(日) 11:44:25.92 ID:DSAJ+Ylu0
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遂にこの日がやってきた。
世間を騒がした連続殺人鬼、浅倉威と戦う時が来たのだ。
401研究室を出た四人は、浅倉を誘導するポイントの近くに停車している
ワゴンの中で最後のミーティングを始めていた。
「役割とそれぞれが為すべき事は、もう頭の中に入っていますね」
「はい」
既に浅倉がここに来るまであと五分をきっていた。
言葉を交す事なく、四人はただひたすらその時を待っていた。
「先生、時間です」
「では、皆さん。行動に移ってください」
東條の一言に香川が頷き、車のドアを開ける。
「死ぬなよ、東條」
「君の方こそ」
短く言葉を交した二人は、正反対の方向へと駆けだしていった。
「先生、どうか必ず勝ってください」
「ええ。その期待に、全力でお答えしましょう」
満も仲村の待機する場所へと駆けだしていった。
信頼できる仲間達を見送った香川の背後から、強烈な殺気を纏った
存在がゆらりとその姿を現した。
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