282:名無しNIPPER
2017/04/30(日) 11:42:38.39 ID:DSAJ+Ylu0
「もしもし。香川です」
「おはようございます。北岡です。浅倉が来ました」
「そうですか。では奴を30分以内に例の場所に誘導してください」
「私達は今から現地ポイントで一時間待機しています」
「了解しました。では」
電話を切った秀一は、吾郎を促して浅倉を招き入れた。
「北岡ァ...何をしている、俺と戦え...」
「浅倉、お前もっと身だしなみに気を遣えよ」
「うっ、鼻が曲がりそうだ。臭いよお前」
鼻が曲がりそうな匂いと共に、浅倉威は土足で遠慮する事なく秀一の
事務所に足を踏み入れてきた。
これまで何度か浅倉が自分の事務所を尋ねてきた時も臭かったが、今日の
浅倉は今まで以上にとんでもない匂いを撒き散らしていた。
「また何人か殺してきたのか。お前いい加減にしろよ」
「は。なんだ怖いのか?お前も直に腸をぶちまける羽目になるぞ?」
「これだから頭まで獣はいやなんだよねぇ」
「ま、いっか。浅倉、いい話と悪い話があるんだけど聞きたいか?」
「なんだ?話してみろ」
浅倉の興味を誘う事に成功した秀一は、香川の魂胆は一先ず置いて、
自分の得意な口八丁で浅倉を罠にかけ始めた。
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