267:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/28(金) 23:08:15.05 ID:xchiMuX50
〜花鶏〜
深夜二時、城戸真司は深い眠りの中にいた。
書き上げた幾つかの記事を編集長に送り終わったのが午後11時だった。
珍しく日をまたぐ事なく眠りにつける事を喜んだ真司は、自分の寝間着の
ポケットの中にカードデッキを入れ、一日の疲れを取るべく、ベッドに
潜り込んだ。
「Zzzz...」
「....」
そして、眠りに就いた人間はちょっとやそっとでは起きる事はない。
ましてや深夜二時となれば尚更だった。
「真司...」
花鶏で真司にあてがわれた部屋にある大きな鏡から一人の人間が
音もなく悠然と姿を現した。
真司が眠るベッドの傍に佇むその男は、真司と瓜二つの姿をしていた。
「お前の体を手に入れるのは、まだ先にしてやる」
「だが、お前の力を借りるぞ...」
そう呟いたミラーワールドの真司...城戸真一は邪悪な笑みを浮かべ、
自らのポケットの中からリュウガのデッキを取りだした。
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