259:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/28(金) 23:03:16.79 ID:xchiMuX50
満の前に立つ香川が一歩前に進んだ。満も負けじと一歩踏み出す。
香川の脇に控えていた東條と仲村もその左右から一歩前に出る。
「ま、僕がいる以上、先生が死ぬ事なんてありえないけどね」
「抜かせ東條。英雄が油断して死ぬなんて珍しくもないだろうが」
「こらこら。二人とも縁起でもない事はいうものではありませんよ」
香川が突き出した拳に満は黙って自分の拳を突き合わせた。それに倣い、
東條と仲村も同様に拳を出して、二人の拳に突き合わせる。
「あれぇ、お二人とも前に比べたら随分と仲が良くなってませんかぁ?」
「そんな事ないよ。ま、仲村君より僕が大人になった証拠じゃないの?」
「はぁ?その言葉そっくりお前に返してやるよ」
「全く、仲が良いんだか悪いんだか...」
「さて、戦の前には腹ごしらえが必要と昔から言います」
「どうです?これからぱーっと街に繰り出して食事でもしませんか?」
「あっ。じゃあ焼肉が良いです」
「何言ってんだ佐野。ここは高級寿司に決まってんだろうが」
「仲村君馬鹿なの?一貫500円以上する魚の切り身食べて何が楽しいの?」
「まぁまぁまぁ。そう険悪にならないでください」
「焼き肉にしましょう。さ、三人とも店に行く準備をしてください」
笑顔を浮かべる三人を先に玄関で待つように指示した香川は満面の笑みを
浮かべる教え子達を笑顔で送り出した後、一人椅子に腰掛けた。
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