23:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 00:04:47.30 ID:WOJJWRsc0
「くそっ!鏡...鏡見つけないと」
息切れしている状態でいるのをモンスターに見つかってしまえば
一貫の終わりだ。
呼吸を整え、ゆっくりと体を動かす。
「よし、誰も居ないな...」
注意深く闇に目をこらして前へと歩き出す。
幸い100mもしないうちにカーブミラーがある。
(ゆっくりだ。そう...ゆっくりと、気が付かれないように)
10、20、30、40、50と徐々にミラーと自分の距離が詰まっていく。
このまま何事もなく進めば、あっという間に残りを歩ききれる。
(念のため、武器は持ってた方が...いい、よな?)
膝についたバイザーにカードデッキから取り出したカードを手早く
挿入する。一秒後、バイザーの無機質な音声と同時に自分の手には
ガゼルの角を模した柄のついたドリルが握られていた。
と、その瞬間!
「ぐぎゃごおおおおおお!!」
猛然と唸りを上げ、背後からモンスターが襲いかかってきた。
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