22:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 00:04:19.81 ID:WOJJWRsc0
ゼブラスカル・アイアン。
身長2.45m。体重140kgのシマウマを模したウマ型のモンスター。それが
満と対峙する化け物の名前だった。
普通の人間よりも一回り全てのスペックが強化された化け物は、まだ
心の準備も出来ていない目の前のよく分からない餌に飛びかかっていった。
「うわっ...わぁぁああああああ!来るなぁああああ!」
いかに神崎士郎から闘うための武器を貰ったとしても、肝心のそれを
使う使い手が臆病者だったら話にならない。
逃げ足だけが強化された情けない仮面ライダーはミラーモンスターの
魔手から逃れる為に猛然と駆けだしていった。
100mを5秒で駆け抜ける脚力は伊達ではなく、その早さについていく事を
諦めたゼブラスカルは唐突に体を後転させ、そのまま走りさってしまった。
「はぁ...はぁ...助かった....」
久々に全速力で息切れするまで走った満は、そのまま疲労のあまり、
道路の真ん中にへたり込んでしまった。
「なんだよ...ぜぇぜぇ...なんなんだよ、あの化け物どもは!」、
「冗談じゃねぇ。冗談じゃねぇよ...こんなの」
誰も居ない夜の閑静な住宅街に満の憤懣やるかたない叫びが木霊する。
485Res/614.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20