24:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 00:06:23.92 ID:WOJJWRsc0
襲いかかってきたミラーモンスターは先程見かけたモンスターの近種である
ゼブラスカル・ブロンズだった。
アイアンと異なり、体の各部位を繋ぐ筋肉がバネ状に伸縮し、
攻撃を受けてもダメージを軽減する能力を備えている。
破壊力に欠けるインペラーにとって、非常にやり辛い相手である。
「チックショォオオオオオ!やっぱり間違って無かった!」
振り向きざまにモンスターへとインペラーはドリルを振るう。
だが、怪物はそれを易々と交すと両方の腕についた手甲を滅茶苦茶に
振り回し、インペラーへと襲いかかった。
「くっ、早い!早えええ!」
放たれた10発の拳の内、3発が足と手を掠めた。
ブロック塀に逸れた拳は当たった壁を粉々に粉砕する。
もし一撃でも直撃すれば、きっと運が良くても瀕死の重傷は間違いない。
恐らく粉砕骨折は免れないだろう。
「くそ!カードを入れる暇すら貰えないのかよ!」
鏡がある場所は既に通り過ぎてしまった。
カーブミラーを背後にしたゼブラスカルは絶対に逃がさないとばかりに
更に鏡のある場所からインペラーを遠ざけ始める。
振るわれる拳も蹴りも徐々に様子見から全力へと引き上げられていく。
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