206:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:36:57.47 ID:L6BVEgLS0
確かに、いざとなったらライダーを倒さなければいけないとは薄々
考えていたが、それでも実際にそういう場面になって、果たしてそこまで
自分は生きる事に執着できるのか?
いや、それ以前に自分は誰かを殺す覚悟をしてさえいない。
でも...やっぱり...人は、殺せない。
満はなぜ東條が躍起になって自分を拒み、絶対に仲間に加えようと
しなかった理由をようやく悟った。
香川も東條も仲村も誰かを殺さなければならない現実を受け入れている
からだ。
満が憧れた真司の理想と、東條が心酔する香川の理想との違いがまさに
そこにあった。
だからあの時、香川はあり得ない条件を提示したのか...
「...東條君。君が思っているほど私は聖人ではありませんよ」
「出した答えが間違っていた事もあるし。今も悩んで迷っています」
「佐野君。私はね、仲間の命を最優先、至上として考えています」
「そこに他のライダーの命が介在する余裕はありません」
やっぱり、コイツらは本当にまともじゃなかった。
神話の時代でもないのに、今時英雄になろうとする人間の精神構造が
最初からまともであるわけがない。
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