207:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:37:28.20 ID:L6BVEgLS0
「君の知りたかった私達の真意は全てここに集約されます」
「無論、ライダーバトルは最大限回避します」
「しかし、戦わなければ生き残れないのは等しく同じなのです」
「私も、君も、東條君も、仲村君も、そして他のライダーもです」
「引き返せるときはもうとっくに過ぎているんですよ」
「くっ....」
何も言い返せずに黙った満に香川は厳かな声で、最後の機会を与えた。
「佐野君。そろそろ仮採用期間が終了します」
「続けるか、それとも辞めるのか?」
「自分の中で最後まで考え続けてください」
「では、今日は解散しましょう」
「佐野君は、私から連絡があるまで待機していてください」
「はい...」
「よく考えて、後悔の残らない決断を下してください」
結局、何も香川に言い返せなかった満は項垂れたまま、研究室を
後にした。
覇気や生気がごっそりと無くなったその背中を見送った香川達は
より綿密に、より計画を確実な物とするための会議を再開したのだった。
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