205:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:36:27.25 ID:L6BVEgLS0
「あの、香川先生。その...浅倉を倒した後はどうするんですか?」
「どうする?とは」
「えっと...他のライダーも浅倉と同じように...倒すんですか?」
そう、それが気になっていた。
香川の英雄像がいまいち掴めていない満だが、もし浅倉を全員の力を
合わせて葬る事が出来たとしたとしても、ライダーバトルはライダー達が
最後の一人になるまで続行される。
今一番知っておかなければいけないのは、香川英行という『部外者』が
どこまでこのライダーバトルに介入するつもりなのか?という事だった。
ミラーワールドにおけるこの戦いに、いつでも途中退場可能な立場に
ありながら、常人には理解不能な正義を振りかざして戦いに介入する
この男の正気の限界を知らなければならない。
「何言ってんの佐野君。ミラーワールドを閉じるのはそういう事でしょ」
「ライダーなんて僕と同じで、まともな人間なんかいないんだよ」
(意味わかんねぇよ。なんだよコイツ、昔なんかあったのか?)
気味の悪い笑みを浮かべた東條は、仮面ライダータイガはどうやら
このライダーバトルを最後まで戦い抜く気が満々のようだ。
「どのみちここにいる時点で君もライダーの犠牲を許容してるんだよ?」
「佐野君。最初にこう言ったよね」
「俺は切り捨てられる1になりたくないって」
「これって完璧に自己保身だよね?人を殺しても生きたいって事だよね」
「それとこれとは...話が別だろ...」
「だから僕達を利用しようと仲間になった。皆分かってるんだって」
東條に図星を突かれ狼狽する満を仲村と香川はじっと見つめていた。
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