201:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:32:52.05 ID:L6BVEgLS0
機械からデッキを取り出し、仲村へと返却した香川はしばしの逡巡の後、
三人の生徒達へと本題を切り出した。
「では、私の方からも報告があります」
香川が真剣な表情で話を切り出す。
デスクの引き出しを開けた香川は、一通の大きな封筒から何枚もの
写真を撮りだしては、一つ一つをグループのように分けながら配置した。
「三人がミラーワールドで調査をしている時、神崎士郎が動きました」
「....」
「これを見てください」
一枚の写真を東條に渡した香川は、もう一枚の写真を仲村に渡す。
「先生、なんですかこれ?」
満に写真を押しつけた仲村は神崎士郎の意図を掴みあぐねるあまり
不満げな声をあげながら香川に詰め寄った。
(神崎士郎と...これは、手塚さん?)
仲村から渡された写真に目をやると、そこに写っていたのは満にとって
見知った顔である手塚海之だった。
どこかの街中に姿を現した神崎士郎が、何かを手塚に手渡している。
「先生...一体神崎士郎は何をライダーに渡したんでしょうか」
東條から二枚目の写真を受け取った満は、そこに写っている人物に
驚きを隠せなかった。
「城戸さん...」
かつて自分に救いの手を差し伸べた相手が神崎士郎から、何かを
受け取っている。一枚目の写真に比べ、二枚目の写真は何が手渡されて
いるのかを鮮明に映し出していた。
それは、一枚のカードだった。
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