168:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:15:12.36 ID:L6BVEgLS0
そんな香川の深く大きな計画の中に組み込まれた事をつゆ程も自覚
できなかった満は、深く考える事なく香川の手を取ったのだった。
「佐野君。長い事引き留めてしまって申し訳なかったですね」
「いえ!とんでもない。とても有意義な時間でした」
「俺!頑張ります!先生達に協力を惜しみませんから」
「ええ。期待していますよ」
満が深々と自分に頭を下げ、研究室から出て行く前に自分の携帯電話を
書いた紙を渡した香川は笑顔を浮かべ、何度もペコペコと頭を下げる
満の姿が見えなくなるまで手を振り続けていた。
(さぁ、神崎君。君は私の一手にどう出るのかね?)
多大な犠牲者を出すこの戦いを仕組んだ黒幕に、香川は一人その心の中で
静かに宣戦布告をしたのだった....
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