16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 00:00:03.90 ID:WOJJWRsc0
「よっしゃ!今日の夕食代一食分浮いたぁっ!」
適当にサボっていると目をつけられない程度に適度に手を抜きながら
退勤時間を10分オーバーしたところで、そつなく仲間達に挨拶を済ませた
満は足取りも軽やかに自分の荷物を置いてあるプレハブ小屋の更衣室の
扉を勢いよく開けた。
「お疲れさまでしたー!」
時刻は既に午前を回っている。
しかし、何かがおかしい。
男特有の鼻をつく饐えた汗と体臭の合わさった臭いは鼻が曲がるほどの
悪臭を放っていたが、問題はそこではなく...
(あれ?なんで服脱ぎっぱなしで散らかってるんだ?)
その悪臭の元となった人間が監督を含め、誰一人としてその姿が全く
見当たらない。
まるで神隠しに遭ったかのようだ。
「シャワー浴びてるのかな?」
奥のシャワー室から微かに聞こえるしゃああああ...という水音に
気が付いた満は意を決し、その扉を開く。
「...なんだよ、これ?」
いつだって後悔というものは先に出てくることはない。
なぜなら、後で悔いるから後悔というのだ。
扉の向こうから満の目に飛び込んできたのは...
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