17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 00:00:30.97 ID:WOJJWRsc0
「何で血がそこかしこに飛び散ってるんだよ...」
惨たらしい惨殺現場から遺体だけを取り除いたかのような夥しい
血がシャワー室を鮮やかな赤色で彩っていた。
「うげぇ...」
その光景のあまりの恐ろしさに、満はたまらず嘔吐した。
「どう...なってんだよ...これは...」
何がどうなっているのかをハッキリと理解できない。
そのうち、今度は外からも悲鳴が聞こえてきた。
助けてくれ!なんだこの化け物はー!!
「はっ?!」
化け物という単語に満はあの日のことを思い出していた。
神崎士郎と初めてであった日、アイツは...
「ミラーモンスターを飢えさせるな。飢えさせたらお前が喰われる」
みたいなことを言っていた...。
もし、自分が契約しているあの鹿の化け物みたいなのよりも強いのが
この場所に何体もいたとしたら?
もし、自分のポケットの中にカードデッキが入っていなかったら?
その答えに辿りついた瞬間、満の身体は驚くべき早さで最善の動きを
やってのける。
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