13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/23(日) 23:58:27.29 ID:p+cBhhHk0
「...いいだろう」
熟考の果て、神崎士郎は契約のカードと封印のカードを満へと渡した。
「ありがとうございま〜す。いや〜これで一安心、一安心だよ〜」
ゴネ得に頬が緩んだ満は先程の態度を一変させて、もみ手をしながら
士郎に最高の笑顔を向けて礼を述べた。
その礼に何も感じない士郎は、最低限の補足だけを付け足してさっさと
満をミラーワールドから追い出しに掛かった。
「そうか。ならそのデッキを鏡にかざせ。それで元の世界に戻れる」
「オッケー」
近くにあった窓硝子にカードデッキをかざす。
「うおおおおお?!」
次の瞬間、満は鏡の世界から現実世界へとはじき出されていた。
「夢じゃ...なかったんだ」
惚けたように呟く満に、神崎士郎は鏡越しに最後の忠告を送った。
「一度ライダーの資格を得たものは死ぬまでこの戦いから抜け出せない」
「ミラーモンスターを飢えさせるな。飢えさせたらお前が喰われる」
「また、どのように闘うのかは自由だが、闘わなければ生き残れない」
「最後の一人になるまで、闘え...」
そう言い残し、神崎士郎は忽然と姿を消したのだった。
485Res/614.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20