106:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 13:05:07.29 ID:WOJJWRsc0
「よっし!アンタの気持ち、分かったよ」
「これからよろしくな。佐野さん!」
満の手を取った真司はその手を両手で包み込むように握った。
「はい、これからよろしくお願いしま...」
満が真司の信頼に応えようと、その手を固く握ろうとしたその瞬間...
「おい、これは何の茶番だ、城戸?」
先程の恐怖が一気に蘇った。
ガタンッ!と音を立て椅子からずり落ちた満の視線の先には...
「蓮、お前なぁ、空気読めよ。佐野さんがびっくりしちゃったじゃんか」
「おーい、大丈夫?って...どうした?」
くぐもった声だが、聞き間違えるはずがない。
何故ならそこにいたのは、先程自分を平然と殺そうとした『敵』だった。
「ぁ...アンタは...」
怪訝な表情を浮かべながらも、自分を見て腰を抜かした男を見て、
仮面ライダーナイトの変身者、秋山連は佐野満を先程自分が殺し損ねた
相手だと一瞬で看破した。
「お前、どうしてここにいる?」
「ちょ、ちょっと待てよ蓮!今この人が俺達の仲間になってくれるって」
「そうだ。俺が城戸とお前に引き合わせるために連れてきた」
「お前ら...」
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