101:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 13:02:25.87 ID:WOJJWRsc0
〜花鶏〜
「いらっしゃ〜い!おや、アンタ見ない顔だねぇ」
「はい...すいませんすいません」
「ちょっと真司君。アンタこの子になにしたのさ」
「してませんって!人聞きの悪いこと言わないで下さいよぉ!」
ミラーワールドから現実世界に戻った満は、隣にいたライダー...
変身を解いた彼は自らを手塚海之と名乗り、近くにあったタクシーに
満とともに乗り込んだ。
「あ、あの...どこに行くんですか?」
「知り合いの働いている喫茶店だ。紅茶とコーヒーが特に美味い」
10分後、花鶏という名前の古ぼけた喫茶店の前にタクシーが止まり、
今に至るというわけである。
「手塚ぁ!お前からも何か言ってくれよ〜」
「城戸、俺からも特に言うことはない」
席に着いた自分の横で二人の男が騒がしく揉めている。
花鶏のマスターに席を案内されてから一分も立たないうちに、今度は
新しい...様子からして常連客のように見えた...一人の青年が慣れた
様子で店のカウンターに腰掛けた。
虚ろな瞳で誰彼構わず謝り続ける満をダシに、顔馴染みの常連客を
からかう女店主に噛みつく青年は、自分より少し年上のようだった。
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