100:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 13:01:58.82 ID:WOJJWRsc0
「出してくれぇ!出してくれぇえええええ!」
「俺は帰らなくちゃ行けないんだ!俺の世界に!」
「嫌だぁああああああああ!出して!出してえええええええええ」
「五月蠅い!黙れ」
「おい、何をやっている!!」
「邪魔をするな手塚!俺はコイツにトドメを刺す!」
「やめろ!恋人が悲しむぞ!彼女はそんなお前を認めないッ!」
「...ッ!」
みっともなく悪足掻きをするアビスにトドメを刺そうとしたナイト
だったが、階段の方から聞こえて来た声...どうやらナイトの仲間の
忠告に、苛立ちながらも渋々その大きな槍を下ろしたのだった。
「甘いな手塚。あのバカに影響されてお前もバカになったのか?」
「ああ。俺は、人の心を失いたくない」
「最後まで、俺は人として自分の運命に抗ってやる」
「...興がそがれた。俺は帰る」
見ず知らずの、それも明日にはその命を奪い合う相手になるかも知れない
ライダーを助けようとする友の甘さを唾棄すべきものだと吐き捨てた
ナイトは階段を降り、その姿をくらましたのだった。
「おい、立てるか?」
「ありがとう...ありがとう....ございます。ッうっぅっ....」
「立て。もうタイムリミットが迫っている」
「はい...はい...」
初めてライダーに命を狙われた恐怖心によって腰を抜かしてしまった
満は手塚と呼ばれたライダーに担がれながらミラーワールドを這々の体で
抜け出すことに辛うじて成功したのだった...
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