ウォルター「鎮守府の執事をやれ?」【安価あり】
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296: ◆4Ow9KuSD9Y[saga]
2018/06/12(火) 18:40:19.78 ID:jw7HyV55O
ウォルター「ほう」
提督「私の目標は人間側の蹂躙。そのためには人間と同じ姿をする必要があったんだ」
提督「けどね、私だけじゃなくて、あと十人程度居たんだ」
ウォルター「・・・どういうことだ」
苦虫を噛み潰したような表情で提督は重々しく語る。
怒りか懺悔か悲しみか、幾つもの感情が混じり合ったようにも思えた。
提督「私らは、数々の試練を受けたのさ」
提督「最初は簡単なものだった。何せ勉学だ。けど最下位を取った同胞の姿は消えていたんだ」
提督「今度は毒ガス訓練、二人が死んだらこの試練が終わった。今度は対人戦を想定した試練では三人が死んだ」
ウォルター「選別という訳ですか」
提督「そうだね、次は変な機械を頭に付けて電流を流すという試練でね、二人死んでしまった」
ウォルター「・・・まさか」
提督「君が思う通りさ、最後は生き残った者同士の殺し合いさ」
声が震えている。
それだけではない、涙を目尻に浮かべていつでも泣きだしてしまいそうである。
提督「そして私は勝った。一緒に、一緒に乗り越えた同胞を殺したんだ」
ウォルター「完封だったのでしょうか?」
提督「違う、私は演技で勝ったんだ。自分は戦いたくないというのを示したんだ。そうしたら同胞は騙されて私に背後を刺されたのさ」
その時、ウォルターは悟ってしまった。
彼女も被害者なのだと。
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