188:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 01:34:27.76 ID:+wWQUoMO0
大井「もう十分ですよ」
柔らかい匂いがして、暖かいものが私を覆い隠した。そして力強く私を締め付けると、子供をあやすように背中をさすられる。
大井「もういいです。十分です。だから黙ってそのままにしてください」
目は開かないでください、提督今泣いてますから。動かれると面倒です。
大井さんはそう耳に呟くと私をあやし続けた。ああどおりで目が痛いわけだ。一体いつから、気がつかないうちに泣いてたんだろう。
小さいな、私はそう思った。背丈は私の方がちょっと大きいだけで、他は胸以外変わらない。
そのせいで大きく見えた大井さんだけど、人って、艦娘って近づいて触れるとこんなにも小さいだな。
私はずっと手の置き場所に困まりながら、大井さんが満足するまで耐える事にした。
大井「提督は、もしかして気がついてないと思ってたんですか?私を囮に使ったことを」
声色は変わらない。私に優しく囁き、満たされるような幸福感を与える大井さんの、優しい声だ。
でもそれが一層私の鼓動を加速させる。大井さんが何を思って、変わらずにいられるのかがわからない。知っていたのか、大井さんは。
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