122:名無しNIPPER[saga]
2017/06/15(木) 01:41:02.55 ID:qNL29ZGy0
何から話せばいいのか考えあぐね、しどろもどろになる。
私の悪い癖だ。口下手な私はいつもこうやって話のねたの優先順位を見失う。
アイス二つを一気口にねじ込み、食べ終えた球磨さんは口を開いた。若干の冷気のせいで、この暑苦しい夏場なのに息は白かった。
球磨「.....だんまりクマか。まぁいいクマ。提督はそういう人間だってことは球磨も知ってるクマ」
提督「なにその言い方」
球磨「そのまんまクマ。提督はそういう人間だってことクマ。言いたいことをハッキリと言わないから勘違いされて、自分に自信がないから、いや違うクマね。次の答えがわかっているのにそれに乗っかろうともしない。それがお膳立てされていても同じクマ。ようは、意気地なしで根性無しの人間ってことクマ」
提督「ちがうよ!!!」
私は立ちがり球磨さんを睨みつける。
確かに私は意気地なしで根性無しだ。
だけど違う。それは違う。球磨さんは何も知らないから、そうやってとやかく言える。
現実はもっと複雑なんだ。そんな簡単に想いを伝えられないし、答える資格が私にはないのだから。
そんなこともわからない球磨さんに、簡単に言われたくない。
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