112:名無しNIPPER[saga]
2017/06/15(木) 01:26:31.40 ID:qNL29ZGy0
私は足を執務机に乗っけ、帽子を顔に被せる。そして腕を組む。
夏だからってだらしないですよ、と大井さんの声。風鈴なんかよりも心の奥底に響き渡る声。
うちわ片手にだらしないと言いながら、私しかいないのをいいことに、勝手に私の冷蔵庫を開けてポッキンアイスを取り出している姿がある。
提督「そんなわけないじゃん」
私は一人呟く。大井さんがいるわけがない。大井さんはここにはいないのだから。
あれから私は、大井さんとは一度も言葉を交わしていない。
出撃の際、作戦概要を説明し軽い事務的な会話を含めると会話がないわけじゃないけど、無表情で、はいと軽く会釈するだけなのを会話とはいえない。
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