113:名無しNIPPER[saga]
2017/06/15(木) 01:27:45.56 ID:qNL29ZGy0
秘書艦も辞めてしまった。代わりに誰か来るかと思っていたけど、誰もこない。
みんな自分のことで精一杯なのだろうか。それか私に人望が無いのかもしれない。
大体、手伝ってもらうのはなんだか気がひける。あれこれ考えていると胸がきりきりと痛み始めた。
私は三段目の引き出しを開ける。書類と筆記用具がごちゃ混ぜになっている奥底に手を突っ込む。
一つだけ質感が変わった。私は指先でそれを撫でる。すると痛みをあげていた患部は徐々に落ち着き始めた。
そうすること2分。私はそろそろ仕事に戻ろうと思い、引き出しをしまう。
代わりに使い慣れた真っ黒の万年筆を手に取る。万年筆をいつも握るポジションに指が滑り込むと、私は感傷には浸った。
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