106:名無しNIPPER[saga]
2017/05/22(月) 00:21:17.02 ID:c4JYKnfD0
大井「そんな嘘ついたってバレバレです。何が気になったのかちゃんと話してくれないとわからないです」
そう言うとぐいと私との距離を縮めてきた。
罪悪感からだろう。いつの間にか背中はねっとりとした汗が接着剤となり、服と皮膚が密着していた。
提督「だから、何でもないって」
自分でも驚くくらい冷ややかな声色。この八つ当たりにも似たこの言い様が私にできるだなんて思わなかった。
それに本人でさえ驚いたのだから、付き合いの長い大井さんだって相違ない。
びくりと背筋を震わせると、偏に見つめていた瞳を広げ、大井さんは初めて私から視線を逸らした。
そして苦しそうな表情を浮かべ、右腕を強く握りしめると、微かに開いた唇から、弱々しく言葉を吐き出す。
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