532: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/20(金) 03:51:19.85 ID:FKWrXIy5O
書いて…書いて……来る日も来る日も書き続けて。
気付けば手首はタイプのし過ぎで腱鞘炎になり、視力も随分落ちて。
もう三十路手前で、7つ違いのジュンより年上になってしまいました。
それと…あの頃と違って、髪をバッサリと切ったんです。
この前出版社のパーティに着る服を買いに行ったら、勧められたスカーフと帽子も違和感が無いようになってしまって。
もうおばさんだなぁ…なんて、切なくなったりしたものでした。
心の中は、今でもジュンが好きなままなのに。
小さなアパートから始まった都内での生活も、気付けばそこそこのマンションに一人で暮らす日々。
ずっと変わらないのは、すぐ見える位置に置いたジュンの遺影と遺骨で。毎日お線香をあげて、その日あった事を話すんです。
写真の彼は、笑顔で聞いてくれている気がするから。
「〜〜〜〜♪」
決まってそんな時は、彼の好きだった音楽を部屋に流して。
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