521: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:43:19.74 ID:6oJ0bnNeO
「…………。
………ふふ……あはっ…あはははははははは……。」
522: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:44:17.38 ID:6oJ0bnNeO
『私は愛されたいだけのバカでした。
523: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:45:23.88 ID:6oJ0bnNeO
遺書として残されていたメモは、真実を知る者にしか分からない内容で。
動機不明のまま、ガサの死は自殺として処理されました。
血が飛び散った壁には、いつか二人で撮った写真が飾られていました。
524: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:46:23.55 ID:6oJ0bnNeO
こうして私の戦争は、終わりを告げたのです。
平和も取り戻し、新たな日々が始まる。
皮肉な事に、あの戦争で得た大切なものも確かにあった……それも最後は全て無くしてしまったけれど。
525: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/02(月) 18:47:38.31 ID:6oJ0bnNeO
今回はここまで。
次回、最終回を予定しています。
526:名無しNIPPER[sage]
2018/07/02(月) 20:40:14.11 ID:Rdp7Z60so
乙
527:名無しNIPPER[sage]
2018/07/02(月) 23:57:27.00 ID:F41Yj4V7o
乙
528: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/20(金) 03:44:59.04 ID:FKWrXIy5O
いつかのおおいわのうえで、わたしはわらっていた。
ふたりでいればどこでもてんごくだって。
529: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/20(金) 03:46:12.41 ID:FKWrXIy5O
………また、あの夢…。
時計に目を移すと、朝の8時でした。
もう何度見たのか忘れてしまった、あの頃の夢。
530: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/20(金) 03:47:52.17 ID:FKWrXIy5O
あの後3年程記者をしていましたが、『あるスクープ』を書いたのを機に、当時いた出版社を辞めてしまいました。
深海棲艦との戦争中に起きた、軍のとある不正をスクープしたんです。
世間は大変な騒ぎとなり、軍や政界に逮捕者も続出。挙句には、当時の関係者の自殺と言った事態にまで発展しました。
531: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/07/20(金) 03:49:30.08 ID:FKWrXIy5O
その後少しの間は、フリーの記者として食いつなぐ日々でした。
機を同じくして、知人から小説の執筆を勧められたんです。
仕事の暇を見ては書き続け数ヶ月。それがある大きな賞を取り、私のデビュー作となりました。
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