479: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/02(土) 06:40:56.48 ID:n943p0E7O
「……来ないでください。でなければあなた達を殺します。」
「……っ!?君を人質に取った男を、庇うと言うのか?」
「………私達は、愛し合っていました。だからこの人は渡せない。
執務室にあなた達が来た時、スマホの録音をオンにしていました。
先程、あなたは元帥を殺した事を暗示しましたね?その会話も録音済みです。
もし私達を取り押さえるならば、あなた達を殺すか……もしくは今この瞬間、あの発言をネットに流します。
……あなた達もプロなら分かるでしょう!?この人が助からない事ぐらい!!
最期ぐらい……好きに死なせてあげてよ!!」
「…………今から30分後、被疑者の死亡により任務は達成される。」
「隊長!?」
「奴はどの道助からん。ならば30分誤魔化す程度、誤差の範囲だ。
近隣の道路は封鎖している、目撃者もいない。
いいか?任務の達成は30分後だ。その間容疑者は逃亡を続けていた。分かったな?
一度お前達の車に向かう、先に行け。」
「……は、はい!」
狙撃班が先に去り、男が背を向けた時。
私は、その背中を睨み付けていました。
男がふと言葉を漏らしたのは、その時の事。
「………彼らは任務を全うしたまでだ。恨むなら私を恨め。」
「……任務であれば殺す…私達も同じでした。
でも…あなた達だけは許せない!!
私はジャーナリストです。必ずジャーナリストとして、あなた達に復讐します。」
「……せいぜい首を洗っておこう。」
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