466: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/05/23(水) 02:00:10.68 ID:bGZheWimO
「ばーーか!!!!!」
「うおっ!?」
「えへへ、ちょっとあなたに深入りしすぎちゃったね。
だからお見通しだよ!それでも守ろうとしてくれてるなんてのは!
こうなりゃとことん一連托生!今更離れたりなんてしないから!」
「お前なぁ…分かってんのか!?あいつらは俺を殺しに来てんだぞ!?
実際の奴らの親方は政治家だ!俺らを消したら事を明るみに出して、戦後の今こそ軍の威光を潰したいんだよ!下手すりゃお前も死ぬぞ!?」
「……逃げればいいじゃん。」
「…へ?」
「外国だって何処だって高飛びするの!!何ならネット使ってこの件全世界に流してやる!
もうあったまきた!燃やすだけ燃やしてやるんだから!ジャーナリストナメんなって見せてやる!!」
「……はぁ〜…いつから俺らはハリウッド在住になったんだよ…。」
「違う!ここはたった今からニューヨーク!マクレーンばりの悪運で生き残るの!」
「最も不運な男ってか?このシチュエーションは置いといても、俺とそいつは違うな。」
「どこが?」
「お前がいる時点でラッキーだ。それにハゲてない。」
「ひゅー、100点満点!」
「飛ばすぜ!しっかり掴まってろ!!」
けたたましいカーチェイスの音も、時折飛び交う銃声も。
全てを振り切った私達には、楽しげなBGMのようでした。
偶然だったのでしょうけど…車が逃げ出した先は、あの大岩のある方。
私達にとって、始まりの場所とも言える方角でした。
あの先に行けば、港がある。
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