467: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/05/23(水) 02:01:34.03 ID:bGZheWimO
「ジュン、英語は行けるよね?」
「海軍司令官たるもの必須科目だ。」
「残弾は?」
「まだある。」
「よーし!目指すは港!作戦目標は無血のシージャックと亡命!!抜錨だよ!!」
「たった今から海賊にジョブチェンジってか?
……うおっ!?」
パン!と言う音と共に、車は激しく揺れて。
どうやら後ろからの弾が、後輪を撃ち抜いたもののようです。
でもジュンは…その時、にかっと笑ったのでした。
「……俺の敬愛するロックスターが言ってたんだ!“花柄の気分なんて一日でたった6秒”ってな!!
でもなあ…少なくともお前に会えてからは、ずっと花柄だぜ!!」
弧を描くように車のテールをぶつけて、それは追手の3台全てに当たりました。
かろうじて這い出て来た一人がこちらに発砲すると、ジュンもまた、何発か発砲して。
衝突が相当に効いたのでしょう、その銃撃戦の間に追手も気を失ってしまいました。
飛び出した私達の前には、あの砂浜。
痛む身体を引きずりながら、息を切らしてそこを駆け出しました。
固く固く、手をつなぎ合って。
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