33: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/16(日) 07:31:17.82 ID:ioLvyS6FO
「……なるほどねー。」
「うん…司令官、何があったのかな…。」
側から見たら、きっと馬鹿馬鹿しい話なんです。
でもガサはからかったりせず、最後まで話を聞いてくれました。
「提督変わってるねー。確かにそりゃ心配にもなるよね…でも、まだその戦闘に関わってた確証はないんでしょ?
手首の事だってリスカじゃなくて、その死に掛けた時の怪我かもしれないじゃん?機械で事故ったとかさ。」
「うん…でも、時々消えちゃうんじゃないかってさ。」
「ふふ…悩んじゃってー。あんた本当に提督が大好きなんだね!」
「え!?ち、ち、ち、違うよぉ!青葉はただ、秘書艦として心配で…。」
「かわいいなぁ。いい?そうやって四六時中意識してる段階で、もう手遅れなんだよ?受け入れちゃえば楽になる。
…それにさ、あれだけ素を見せない人が、青葉には見せてくれてるんだもん。悪いようには思われてないって。
もし青葉の思う通りだったとしてもさ…それはあんたにだけ出してるSOSかもしれないでしょ?」
「そう、かなぁ…。」
「しっかりしなよ、ジャーナリスト!
真実を追い求めるのがあんた、暴かれる事で救われるものもあるかもしれないじゃない!
衣笠さんは、青葉の恋を応援しますってね!」
「うん…そうだよね!ガサ、ありがとう!」
「ふふーん、衣笠さん最高でしょ?青葉は元気が取り柄なんだから!」
この時ようやく、青葉はこの感情が恋なのだと受け入れる事が出来たのでした。
理由なんて、別にいらないか…青葉はただ、あの人が好きになったから、知りたくなった。それだけなんだよね。
そうだよね…真実に近付くのが記者魂!心の闇も扉も、青葉にお任せ!
よーし、待ってろあの鉄仮面!絶対本当の笑顔、引っ張り出してやるんだから!
557Res/457.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20