32: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/16(日) 07:29:31.06 ID:ioLvyS6FO
「……葉ー?青葉ー?……無視すんなってーの!!」
「いったぁ!?ガサ〜、なにすんのさぁ!」
そうやってぼーっとしていたら、イヤフォンをぴっと抜かれました。
どうも隣室のガサが来ていたようです。
「あんたがノックしても返事しないからでしょうがー。あれ、体調悪いの?顔色悪いけど。」
「へ?そうかなぁ、元気だよ?」
「…ははーん、提督と何かあったなー?」
「な、何でそうなるの!」
姉妹艦としては妹にあたるけど、人としてのガサは、実際は青葉の一つ年上で。
青葉が何か悩んでいたりすると、時折こうしてからかってきたりするのでした。
隠し事の出来ない親友と言うか、お姉ちゃんと言うか…そんな間柄なんです。
「青葉は突っ込まれると弱いもんねー。わかりやすいよ?
…話してみたら、楽になるかもしれないじゃん?ほらほら、衣笠さんにおっまかせー♪」
「う……司令官にも関わる事なんだけどさ…誰にも言わない?」
「大丈夫だって。ほら、ちゃんと聞いてあげるから。ね?」
「う〜…ガサ〜…!」
「よしよし、あんた本当は泣き虫だもんね。」
ぽんぽんと頭を撫でられたら、いつもガサの前では我慢が出来なくなっちゃいます。
結局、青葉は最近あった事や考えた事を、全部ガサにぶちまけたのでした。
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