276: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/12/15(金) 12:37:16.92 ID:el1IHlhwO
その後車に乗り込んで、移動しようとした時の事でした。
前は無かったあるものが、フックに引っ掛けられてるのを見つけたんです。
「“JUNICHIRO GOTO”…ジュンのドッグタグじゃん、どうしたのこれ?」
「前掃除してたら見付けたんだよ。階級が違うだろ?あの時付けてたやつさ。
交通安全のお守りにって思ってな。」
手に取ってみると、落としてはあるけど血錆の跡が。
…この時を越えて、この人の今があるんだね。
「日が落ちるのが早くなったな。」
「ほんとだ。もう冬になるね。」
「夕暮れが見頃な時期だよ。」
そして車はある場所へ。
ここはこの時間にこそ、どうしてもふたりで来たかったんです。
カフェの近くにある、あの大岩の上。
寂しい場所だけど、ここは大切な場所ですから。
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