257: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/27(月) 06:23:05.87 ID:3Y4cAnbMO
「叔父さん!聞きたい事あるの!」
「お、何かなぁ?」
「こういう文章のコツなんだけど…。」
「ああ、それならよ…。」
叔父さんは二つ隣の市に住んでいて、青葉が記者になりたいと思ったきっかけの人でした。
月に何度か話をしに行って、スカイプでもよく色々な事を訊いて。たくさんの事を彼から学んだものです。
叔父さんは元は東京で事件記者をしていたのですが、この頃には地元に帰ってローカル誌の記者になっていました。
彼の左腕には、大きな傷跡。
ある殺人事件の取材をしていた時、偶然警察よりも早く犯人を掴んでしまったらしくて。
そのせいで逆に狙われて、殺されかけた時のものだと言っていました。
青葉のノートには、彼から教わった事を箇条書きに纏めた項目があります。
PCやスマホのメモにも同じものを記録しているぐらい、いつでも見られるようにしていて。
そこに自分で感じた事も書き足して行くうちに、それはいつしか結構な量になっていました。
4年前を最後に、彼の言葉は増えなくなってしまいましたけど。
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