240: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/09(木) 18:22:05.17 ID:OW6pln5X0
「もしもし、お電話代わりました。」
『__さんでお間違いないでしょうか?私、××県警の_と申します。
昨日発生した殺人事件について、お訊きしたい事がありまして。』
「はい……。」
『今回捜査にご協力をお願いしたく、ご連絡させていただきました。
被害者の_さんですが、過去にあなたと交際されていたのはお間違いないでしょうか?』
「ええ、間違いありません。今日ニュースで知りました。」
『かしこまりした。つかぬ事をお訊きしますが、被害者と破局された原因は何でしょうか?』
「それは…その、彼の二股ですね。」
『そうですか…この言い方は良くないのですが、被害者は女性関係が少々乱れていたようですね。怨恨の線でも捜査しておりまして。
何か他に女性関係でご存知の事はありませんか?』
「いえ、その頃二股されてた子以外については何も…もう何年も彼の近況は知りませんし。」
『かしこまりました、ご協力感謝致します。
また捜査上で何かありましたらご連絡させて頂く事もあるかと思いますが、その際ご協力をお願い出来ますか?』
「ええ、私に分かる範囲であれば……。」
『ありがとうございます。
海軍の総務課にもご協力をお願いしておりますので、お電話が難しい時はそちらを通じてご連絡があるかと思います。では、失礼させていただきます。』
「はい、失礼いたします…。」
これだけの事があれば、捜査線上に青葉が出て来るのなんて、ちょっと考えればわかる事だったんです。
もしかしたらこれから先、何度もあの話を蒸し返されるかもだし…何より警察からの電話は、あの男が殺された事への現実味を増させたのでした。
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