227: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/10/24(火) 09:11:38.34 ID:Kt2bVsaf0
「重巡洋艦・衣笠。連絡事項ありにつき、執務室まで来るように。」
次の日、秘書艦の仕事をしていると、彼がこんな放送を流しました。どうしたんだろ?
「どうしました?」
「大本営から連絡があってね。あいつ前の鎮守府の時から……僕も気付いてればよかったんだけどね…。」
「あー…。」
「重巡洋艦衣笠、入ります。提督、どうしました?」
「ああ、実はね…。」
「有給?」
「ああ。前の所の頃から貯め込んでたろう?いい加減使わせろってお達しがね。」
「そう言えば使った事ないかなあ…艦娘になってからは、特に冠婚葬祭も無かったし。」
「今の作戦スケジュールも来週には終わるし、そこで3、4日ぐらい休んでもらっていいかな?旅行でも行って、少し羽根を伸ばしてくるといい。」
「そうだね…うん、ありがとうございます!」
普通ならテンションが上がりそうな場面のはずですが、ガサは何やら微妙な顔。
ガサは意外とインドアな所があって、休みは部屋で映画を観るか、後は街に出るかばかりです。
いざ連休を出されても、過ごし方が分からない感じでしょうか?
おや?電話だ。
「もしもし…はい!司令官ですか?すぐお繋ぎしますので!」
「誰だ?」
「げ、元帥からです…。」
「はい、お電話代わりました。どうされましたか?
え?あ、はい…はい…そうですね、仰る通りです……分かりました、僕も取りますので…はい、失礼致します。」
「な、何か緊急事態ですか…?」
「…青葉、再来週少尉の世話を頼めるか?」
「出張ですか?」
「そういえば僕も貯め込んでたよ……少尉に経験積ませるためにも、たまには運営から抜けろってさ。」
「へ?」
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