220: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/10/20(金) 06:10:24.57 ID:Qp53TVB4O
16歳、12月
「元カレが死んでしまった。数日前の大雪の日から行方不明で、雪が止んだ後、裏山の崖下で見付かった。
死因は崖から雪の上に落ちた際気絶、そのまま凍死してしまったと言う事らしい。お通夜に行ったけれど、確かに遺体は奇麗なものだった。
不思議と悲しいって感情は無くて、妙に胸がぽっかりとしたような、そんな死だった。」
16歳、9月
「近所のおじいさんがイノシシを捕まえたので、解体を手伝ってきた。手際がいいねと褒めてもらえた。
おすそ分けしてもらったお肉で、パパがお鍋を作ってくれた。」
16歳、9月
「未知の化物が世界中で暴れ始めた。どうなってしまうのだろう。」
17歳、11月
「またやってしまった。」
18歳、11月
「進路の一つとして、艦娘の適性検査を受ける事にした。ニュースで流れたバケモノの写真の中に、あの女にそっくりな奴がいたからだ。
まだ生きてたんだ、今度こそ殺さなきゃ。何度でも何度でも何度でも。
頭なんか海に捨てなきゃよかった。まだ見つかってないから、きっとバケモノと一緒になったんだ。
ママに会いたい。」
18歳、3月
「この家を出る日がやってきた。私は今日から艦娘だ。
新幹線に乗る時、パパは心なしかほっとしたような顔をしていた。理由は考えたくない。」
19歳となった10月
「慌ただしい毎日だ、仕事にもずいぶん慣れた。銃器って味気ないよね。」
19歳、3月
「異動の辞令が出た。早くに改二にもなれたし、ここの提督には随分お世話になったね。
新しいとこの提督、どんな人なのかな。まあとりあえず今は、この荷物と格闘するとしよう。」
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