219: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/10/20(金) 06:08:09.28 ID:Qp53TVB4O
14歳、4月
「やっとここから出られた。演技の勉強をした甲斐があったよ。
パパが迎えに来てくれた。久しぶりだね、ずっと会いたかったよ。何で目を合わせてくれないんだろう?」
14歳、6月
「家裁に行って、改名の許可が下りた。もうパパの苗字に戻ってるし、あの頃の私はいなくなった。
ネットを調べると、当時の事や古い名前がゴロゴロ出てくる。同級生かその親が個人情報を売ったのだろう。
顔立ちはあの頃から成長して相当変わったけど、それでも不安だった。
明日からは、少し離れた中学に転入する。長い間病気をしていたという体でだ。」
15歳となった10月
「いつも私が料理をしている頃にパパは帰ってくる。大体包丁を握っている時だ。
パパは料理中の私を見ると、決まって一呼吸置いてからただいまと言う。パパはパパだもん、だから何もしないのに。
パパは休みの日は、私に料理をさせてくれない。私が刃物を使うのを嫌がる。パパは料理上手いし、こっちも負担が減るからいいんだけどさ。」
15歳、2月
「今日は高校受験だ。受かるといいなあ。」
15歳、4月
「早速友達が出来た。放課後が最近の楽しみで、今は毎日が楽しい。」
15歳、6月
「好きな人ができた。告白したらOKをもらえたんだ。嬉しいなあ。」
16歳、10月
「フラれちゃった。怖いからって言われた。悲しい。」
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