曜「千歌…ちゃん?」 高坂「……」
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41: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/04/09(日) 15:58:30.09 ID:MA+i/lvT0

〜〜〜〜〜〜


〜果南自宅 ダイビングショップ前〜


曜は、梨子に待機を命じられたので、大人しく入り口前の階段に座っていた
連日見る悪夢で心はボロボロ
その瞳に光は失われ、普段の曜とはまるで別人のように様変わりしていた

ただ、そんな状態であってもまだ、仲間を思う気持ちがほんの少しだけ残っていた



曜(…みんな大丈夫かな……やっぱり私も行った方が――)


だが…


――理亞「ハッキリ言う、今の曜さんの精神状態ではこの先の戦いで絶対にチームの足を引っ張る。それくらい分かるでしょ?」

――『曜さん一人居なくなったところで大した損害じゃない』


曜(――…あぁ……私の力は、必要は無いんだったね。そう…必要……無い…)

曜(…理亞ちゃんの言う通り、ここで解放を選べば、毎晩あの夢に苦しめられる事も無ければ、いつ死ぬか分からないミッションに参加する事も無い)

曜(カタストロフィだって…私は記憶を失っているから何が起こっているか分からないけど、きっと梨子ちゃんや生き返ったみんなが守ってくれるよね…)


――ドロッ…


曜(いや…カタストロフィだって正直どうでもいい。世界の終焉とか人類存続の危機とか……もう興味無い。だって――)


繰り返す悪夢、決して変わる事の無い現実、否定された自己の存在意義

この数日間、悩みに悩み続けた曜だったが、彼女の精神はもうとっくに限界を超えていた

自問自答の末、辿り着いた答えは――



曜「――千歌ちゃんのいない世界なんて…滅んじゃえばいい」ボソッ





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