24: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/04/05(水) 00:23:01.23 ID:IftRMT510
今まで聞いた事無い、冷たい低い声で、善子を睨みながら話す曜
余りの迫力に善子だけでなく、他のメンバーも固まった
曜「もういいや……いい機会だし、全部話す。あの日、あの病院で起きた事全部とその犯人についてね――」
―――――――――
梨子「――ウソ…でしょ? じゃあ、私達を殺したのは……千歌ちゃん本人…?」
善子「千歌さんを再生すれば同じことを繰り返すなんて……それじゃあ、生き返らせるのは事実上不可能ってわけ……?」
曜「その点、二人はいいよね? 仮にどっちかが死んだとしても、もう片方が生き返らせればいいんだもん。お互い大切な友達を失うことは無い」
曜「でも…私の場合は違う。千歌ちゃんはもう二度と生き返らない、帰って来ないんだよ」
梨子・善子「「……」」
曜「おまけに、あの日の出来事を夢で見るんだ。私が屋上から病院に侵入してから、目の前で千歌ちゃんが自殺するその瞬間まで目が覚める事は無い。そんな夢をね」
曜「色はもちろんカラーだし、血の匂い、骨が折れる音、交わした会話や仲間の悲鳴、腕や目を潰された時の痛みとかとかとか。それはもう鮮明に、正確に、寸分の狂い無く感じるんだよ、夢なのに」
曜「そんな夢を毎晩毎晩毎晩毎晩毎晩毎晩繰り返し見ている私の気持ちが、大好きな人をボコボコに殴ったり、逆に半殺しにされたり、最後には目の前で死なれる私の気持ちが!! ……みんなには分かる?」
梨子「……っ」ギリッ
善子「……うぅ」ポロポロ
曜「……分かる訳ないよね? だって、私が逆の立場だったら絶対想像できないんだもん」
101Res/91.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20